アフリカビジネスを考えるブログ

ひとまず養鶏場やってます。ガーナの食文化を豊かに。

発展途上国の洗礼 入国時賄賂請求対処法(前編)

 

発展途上国から見れば、

日本、日本人というのは金を持ってそうに

見えるものですよね。

しかし私のような貧乏人もいることを

彼らには知ってもらいたい。

標的を間違えている。

 

先日ガーナへ行った時のことである。

飛行機を降り無事入国、

手荷物を受け取っていた。

準備万端いざ空港から出るぞというときに

おばさん係員に呼び止められた

 

パスポートを見せて

 

向こうは空港の人間なので、

こちらも従わない訳にはいかない。

パスポートをポーチから取り出した瞬間、

私の手からしゅるりとパスポートは消えた。

 

驚く私にはお構いなしに

彼女は私のパスポートを

一瞬開いて閉じ、私に遠い方の手、

左手に持つ。

すると彼女はキョロキョロしながら

右手の親指と人差し指を擦りながらささやく

 

マニマニ

 

これは。。。

話に聞いていたワイロというやつだ。

こうやって初めて来た風な人間を

呼び止め、ワイロ払わなきゃ通さないぜと

してくるのだ。

 

ここは払うわけにはいかない。

お前等に汚い金の味を覚えさせない為にもな!(知り合いの受け売り)

 

私 いやいや、なにいってんのー!(軽い感じ)

 

しかしこのおばはんオフィサーの顔に

笑みはない。キョロつきながら

 

おばはん マニマニ

 

と繰り返すばかりである。

 

私 えー、金ないよー

 

とすっとぼけをかますが、

 

おば ポーチの中にあるのを見たわ!!

 

と半ギレで指さされる。

パスポートを出すときに、

ポーチ内のマネークリップを見られたのである。

人の持ち物を覗き込むなよなちくしょう。

 

しかし、他の渡航者には声をかけないので

 

 

私 なんで他のやつは払ってないのに

俺らだけなんだよー??

 

と対抗。

しかし都合の悪い質問には

目を閉じ、首を振るだけで話にならない。。。

 

とりあえずパスポートを取り返そうと

手を伸ばした私。

しかしおばはんの

パスポートキープ力は思った以上に高い。

 

まるで

バスケットボール選手か何かように

私に対して右前腕を突き出し、

左手に持ったパスポートは渡さん、

と斜に構える。

やはりその顔に笑みはない。怖い。

強引にいったらパスポートを

破り捨てられるのではという妄想もしてしまった。

 

押し問答5分。進展無し。

…万事休す。

空港の外では、知り合いの呼んでくれた

ガーナ人が待っている。

もう早く行きたいのだがっ!!

しかしワイロ渡したくない!!という

気持ちも捨てきれずにいた。。。

 

 

…今思い返せば、なんとセコいのか、

しびれを切らし、私は折れたのです。

 

私 じゃあはい

 

と1ドルを渡して切り抜けようとする私(恥ずかしい)

 

1ドル

 

するとおばはん血相変えて

 

これじゃねぇよ!!!

 

とキレ出す。ひぇぇ。

 

 

ガーナ人の平均月収は

大体300セディらしい(ガーナ人談)

ざっと、

日本円で1万円、

アメリカドルで100ドルくらい。

日本人の平均月収は34万くらいなので

ガーナ人にとって1ドルは3セディなので1%

 

つまり日本人の平均月収の1パーセント

3400円の価値があるのか??

まあ、そう単純じゃないにしても…

あ、あと首都周辺の人は

給与が高いのだろうな。

 

しかし俺からいくら取ろうってのよ!?

(俺の前のカモが高額払ったのか…)

 

10ドルでどうか、とポーチを見るが、

1ドル次に細かい手持ちが20ドル。

嫌だ。20ドルは渡したくない。

 

じゃあこれで

 

と出した1ドル2枚。(細かいのがなかったから!なんてセコい日本人と思われたでしょう)

 

おばはんのこれ以上ない

拒否を意味する首振りによるノーサイン

そして呆れ顔。

 

 

おば もういい行け行け

 

と乱暴にパスポートを返され、

解放された私。

 

…試合に勝って勝負に負けた心境というか 

 

小銭を失わなかった代わりに、、、

何かを確実に失いどっと疲れた

そんな初ガーナ入国なのでした。

 

そういえばヨシダナギさん

というアフリカ少数民族の写真を撮って

いらっしゃる方もその著書でガーナで

賄賂せびられたと書いてました。

 

初アフリカ行く方は用心ください!

次に、どう切り抜けるべきだったか、

今回の件考察しようと思います。

 

ヨシダ、裸でアフリカをゆく (扶桑社BOOKS)