アフリカビジネスを考えるブログ

ひとまず養鶏場やってます。ガーナの食文化を豊かに。

【アフリカの水を飲んできて】アフリカに行ったことないのにアフリカで起業したい人が心配


こんにちは。スティーブです
アフリカ、ガーナで養鶏場を作っています。
先日アフリカ経験?が豊富な方とお話しした際に言われたことが忘れられません。
アフリカで起業するというのは、人様の土地でやるということを忘れないように戒めです。僕はアフリカの水を飲むどころか、井戸掘ってましたわ。

1.アフリカに行ったことないのにアフリカで起業したいという人が心配

 アフリカは課題とチャンスが混在しております。治安、感染症、インフラ、文化、距離。挙げたらきりがないほどの、大小あらゆるハードルが存在します。
しかし平均年齢は20歳台と若く、人口ボーナスを得られるのは確実。さらにインターネットという追い風を得て、今までにないほどの、単純な予測ができない成長が起ころうとしています。

そこに夢をみる人は、本当に熱い人だと思います。何かでかいことをやってやろう、苦しんでいる人々を救いたい。それぞれに胸にきらめく熱いものがある素晴らしい人だと思います。

ただ一度も行かずに「起業したい」はという人が少し心配だ、と。僕もそう思います。
きっと、「がっかり」するからです。

2.僕らの欲しいと彼らの欲しいはやっぱり違う

 期待を胸に、初めてアフリカの地(広くて失礼)を踏む。初っ端空港でガードマンに賄賂をせびられ押し問答、空港を出たらすぐさま熱気に包まれる。食事は口に合えばラッキー。マーケットを歩けばお金を子供にギミマネーとついて回られる。
 いろんなものを見て回るとそこで気づくことは色々なものが「ない」ということ。
アイデアの種、あったらいいなというものを見つけるのは非常に容易。こういうことをやったら面白いのではないか?自分のスキルを活かせるのではないか?

アイデアを現地の人に提案するとどうなるか?

まず受け入れてもらえないと思う。
それは彼らが欲しいことと、僕らがやりたいことが違うからだ。
僕も最初養鶏場を作ろうとなる前は違うことをやろうとしていた。
提案すると、彼らの答えはNOだった。そしてそれは正しかったと思う。
今のアフリカに必要なものは、現地の人が詳しいに決まっている。

自分のやりたいことと、彼らが欲しいこと、その違いにがっかりする。
無理に自分のアイデアで進めても、現地の人がついてきてもらうのは非常に難しいだろう。
中にはアフリカに行く前に退路を断っている人もいる。
やりたいことが受け入れてもらえない。その時のショックは計り知れないと思う。

3.別にアフリカに行かなくても幸福な人生はある

 アフリカに魅力を感じて、行ってみようと思ってくれることをアフリカ人は非常に喜んでくれる。僕も嬉しい。ただ、アフリカでの起業に人生賭ける、みたいなことはアフリカを知らないで言うのは早すぎる。別にアフリカに行かなくても日本で面白いことはいくらでもある。いきなり全ての退路を断って、アフリカに行く必要はどこにもない。アフリカでも日本でも、幸せに生きることは可能だし、日本人の自殺率とか考えたらアフリカ人が不幸ということもないんじゃないかと思う。

「アフリカの水を飲んだものはアフリカに帰る。」
ということわざがあるそうだ。過去の渡航ではペットボトルのミネラルウォーターしか飲んでいないが、どうやらそれも「アフリカの水」に数えるらしい。
汗かいて、しこたまの水を飲んで帰国し、また行きたいなと思ったらそれはアフリカに呼ばれてるということだと思う。

たくさんの仲間が、アフリカで成功することを祈っております。

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水飲むどころか、井戸掘ってましたわ。

「アフリカ」で生きる。ーアフリカを選んだ日本人たち